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美容師の新しい働き方!業務委託美容室とは?

こんにちはGOです。

 

僕は普段美容師をしています。

今日は僕が働く業務委託美容室ってどんな所なのか書いて見たいと思います。

 

美容室って沢山ありますが雇用形態って様々で普通のサラリーマンのように会社と雇用契約を結び仕事時間が決められ、給与も基本給として毎月定額を貰える美容室や(指名料制や歩合制を取り入れている美容室が多い。)基本的に会社と雇用契約を結ばず、個人事業主として美容室からの外注として日々の美容師業務を請け負う形のサロンが業務委託美容室です。

基本的に出勤時間や報酬(給与)は決まっておらず自由な風土で仕事ができます。

それでは詳しく解説していきます。

一般的な美容室とは?

一般的な美容室の主な特徴としては雇用があるかどうかがまずあります。雇用されると会社の規約に基づき出勤時間や退勤時間なども基本的には
決められます。その中で会社から最初に提示された金額を給与として貰い毎日の業務を行なっていきます。基本的には毎月変動なく定額の給与
が貰えます。

業務委託美容室とは?

業務委託の一番の特徴としては労使契約を結ばず雇用されないので個人事業主として業務を委託される外注として働くことになります。

雇用されているわけではないので時給が発生することはなく、基本的には完全成果報酬型になります。ですのでいらしたお客様を担当しその売り上げが発生した分の何%を報酬として頂くという形となります。当然ながら入客数がなく売り上げゼロであれば、その日何時間お店にいようともその日の報酬(給与)は1円も貰えません。

一般的な美容室で働くメリット、デメリット

メリットは雇用されているので、売り上げに関係なく毎月定額のお給料が貰えます。
加えて先輩やオーナーから技術のレッスンを受けれたり
講習などにも進んで参加させてくれるお店も多いです。
アシスタントとしてまだ技術や接客面などが未熟な場合は毎月給与をもらいながら修行をさせて貰えるのである程度の期間は大変なことも多いですが一般的な美容室で最初の数年間は過ごしていくと良いと思います。

デメリットは時間に融通がききません。後に出てくる業務委託美容室との違いを見てもらえれば一目瞭然なのですが、練習はまだ必要なので除外しますが、ミーティングなどの強制参加はとても多いです。お店をよくする為のミーティングならいいのですが
大体が立場の弱いスタッフの悪口大会になりますw(これ本当にあるあるです)

アシスタント時代は僕もこのような場所で修行させてもらったので給与や時間の長さなどは当たり前な部分なので除外しますがスタイリストになってからはとにかく給与面も安いです。はっきり言って生活なんて普通に送れるのか疑問しかない給与しか貰えないと思います。(一部の方やお店を除いて)ある程度自分の器量に自身がついたら待遇面や働きやすさでお店を変えていく一歩を踏み出したほうがいいと思います。

業務委託美容室で働くメリット、デメリット

業務委託美容室は僕が現在働いているスタイルのお店なのですが、
メリットとしてまず大前提として雇用されていないので会社に強制力がありません。
強制力がないということは働く時間も休みの日数も全て自分で決められるということです。

全員が個人事業主として外注を受けている立場ですのでお店の中で一人一人が個人商店としてお客様を担当している形となります。先輩後輩などの上下関係もなく(最低限の礼儀は踏まえた上で)自分のやりたいことをやりたいようにやることができます。

大体のお店が決まった休みを設けておらず働きたいぶんだけ働けるので1ヶ月1日も休まず稼ぎまくって次の月は2週間休みにして海外旅行へ行き、残りの日数はまた休まず働いて稼ぐなんてことも普通にできます。何よりも自由。これが業務委託の最大のメリットと言えます。

続いてデメリットですが、メリットの所で何よりも自由と書きましたが自由ということは自分で決めるということです。誰も強制してくれないので稼ぐも稼げないも自分次第ということになります。一般的なお店では例えばその月が始まったとしたらよほどのことがない限り次の給与は約束されていますよね?

毎月決まった額を手にすることができます。しかし業務委託の場合はやればやったぶんだけ入りますが何もしなければその月どんなにお店に出ても給与はゼロです。休みも好きなだけ取れますが休みを取ればお客様を担当できないので休んだ分は給与ゼロです。

つまり自己管理ができなかったり集客ができていないお店を選ぶと下手をすると給与が全然増えないむしろ減ったということにもなりかねないのが業務委託です。頑張れば頑張ったぶんだけ報酬として反映されますが不確実な部分もまた相応にしてあるのが業務委託美容室ということになります。

業務委託の出勤時間や実働時間、給与体系は?

僕が現在働いている美容室を例に挙げると、業務委託美容室の場合、出勤時間が早番と遅番に分かれます。
早番は9時から大体18時まで、遅番は11時から22時までなど基本的な取り決めはあります。
またここも自由なのですが今日は早番、明日は遅番など予約状況として人が足りないなど問題がなければ自由に決められるのも業務委託の魅力ですね。

給与体系は総売上の40%を報酬としてもらえます。
フリー客40%指名客50%です。大体のお店がこのような体型になっていると思います。
指名数に応じてバックされる金額もあり指名が多い人はここでも報酬がでます。
その他店長として日々の雑務を管理する人は手当が出たりなど細かな制度は
あるものの基本的には自分があげた売り上げからの報酬が全てです。
入客したその日から貰える日払い制度などもあり、単発で働きに来る美容師の方も多いです。

どんな人が働いている?

業務委託美容室で働く人というのは基本的にある程度経験を積んだスタイリストの方が多いです。
成果報酬型なのでお客様の髪を施術できる技術がないとそもそも何もできないんですよね。
なので色々なお店で経験を積み自分の腕で稼ぎに来ている方が大半です。

技術の講習なども基本的にはないのである程度経験を積んだらトライしてみる働き方と言えます。
年齢は様々で若い人は23、4歳から40歳くらいまで幅広くいます。ボリュームゾーンは20代後半から30代前半が多いと思います。

実際どれくらい稼げるの?

自身の体験談ですが大体月に6日休みの朝9時からラストまで働くとして50万円を切ることはないです。最高で60万円くらいを稼ぎましたがその月は休みがゼロでしたので、若くして短期でガツっと稼ぐにはいいでしょうがあまりお勧めはできません。

少ないか多いかはわかりませんが平均して美容師の平均年収は良くないのでご自身の今の現状と照らし合わせて挑戦しようと思えば基本的に稼げる環境ではないかと思います。50万円という数字も17時や18時には退店する日も月に何度もあるので、入客していない時間は自由時間と考えると働き方のパフォーマンスとしては中々良いのではないかと思います。

業務委託美容室に向く人

もうこれは基本的に稼ぎたくて努力ができる人ですね。固定給がないのでどんどんメニュー提案やお客様に次の上方へ向けてアプローチ出来たりする人は強いです。フリー客もそれなりに来ますが、やはり指名客がつくとその中でも毎月の報酬は安定して来ます。その努力ができない人はフリー客の増減に振り回されるので収入は安定しません。貪欲な人でないと満足のいく額を稼ぐのは難しいでしょう。

ぶっちゃけ業務委託美容室に向かない人

はい、努力ができない人です。いればお金が貰える雇用されている美容師と違い、自ら動かないと
お客様は増えません。オープンからラストまで12時間くらいいても報酬1万円以下の人もいます。
でもそういう人は何かプライドが高かったり貪欲にチャレンジできてない場合が多いと思います。

一般的な美容室であれば出る杭は打たれますが折角自分次第でどこまでも目指せるのですから
言い訳はせず些細なことでも積み重ねていけばきっと満足のいく働き方ができると思います。

美容師ならすぐにでも業務委託にすべし!!

色々書いて来ましたがある程度経験を積んだらすぐにでも業務委託美容室に舵を切りなおしたほうが
美容師として実りのある生活が送れるのかなと僕自身は自分で体験してみて強く思います。
前にいた美容室はとてもお世話になったのですが、入客数として満足できるものではなく
スタイリストになっても中々うだつの上がらない状態になっていました。そこで別の方向に目を向けてみると
当時はまだあまり馴染みのなかった業務委託美容室というものが目にとまり勇気を出して連絡をとり
週1で働き始めてみました。それまでは新規で担当できるのが一日1人いれば良かったところ初出勤日に担当したお客様は8人!でした。これなら自分の技術面でももっともっと挑戦してどんどん上手くなれると前のお店を退職し個人事業主として美容師をスタートすることを決めました。ちなみにこれはスタイリストになって3ヶ月目の出来事でした。

どんなにいいお店でも入客できなければ上手くなりませんし経験も積めません。給与が上がらなければ大切な家族を守ることもできませんし。豊かに人生を送ることもできません。

最初の一歩はとても勇気がいるものですが、最初の頃僕がそうだったようにイケると思えばいったほうがいいと思います。飛び込めばその環境におのずと慣れていくものです。

入客できない今の環境に慣れればなれるほどどんどん外に飛び出すのが億劫になるものです。
今の環境に少しでも違和感を感じていたり、もっと貪欲に上を目指したい、自分の時間を
有意義に使いたい。そんな方への参考になれば幸いです。